飲酒運転で免許停止中に危険運転を繰り返し、禁固４５日の判決を受けて米ロサンゼルス近郊の女性専用刑務所に収監されていたヒルトンホテル創業一族のタレント、パリス ヒルトン元受刑者（２６）が２７日午後（日本時間２８日午前）、米ＣＮＮテレビのトーク番組「ラリー・キング・ライブ」に生出演し、「今後は絶対に飲酒運転はしない」などと語った。２６日の出所後、メディアのインタビューに応じたのは初めて。
ヒルトンさんは「私は大酒飲みではないが、飲酒運転は、してはいけないことだった」と反省の姿勢を示した。しかし、免停中の危険運転については「免停中だったことは知らなかった」と述べ、免停期間を誤解していたことを明らかにした。そのうえで、「運転するのは好き。パパラッチ（追いかけカメラマン）に追い回されるような時には、危険なこともあるが、なるべくそういうことがないようにしたい」と語り、運転そのものをやめるとは言わなかった。
刑務所生活については「本当につらかった。トラウマになるようなことも含めて、さまざまな特別な経験をした。また自由になれてうれしい」と語った。食事は“なぞの肉”といわれるような肉を使ったサンドイッチなどで、おいしくはなかったと語り、少し体重が減ったという。
ヒルトンさんをめぐっては麻薬中毒説などさまざまな憶測が乱れ飛んでいるが、「麻薬をやったことはない。報道の多くはでっち上げだ」と否定。ヒルトンさんによると、１２歳のころから注意欠陥障害（ＡＤＤ）で、薬を服用しているという。また、閉所恐怖症のため独房は「本当に狭かった」。「夜には誰かが独房に入ってくるのではないかという悪夢にうなされた」といい、眠れなかったという。
ヒルトンさんは、健康問題を理由に３日間収監されただけで、いったん釈放されたが、裁判官に再収監を命じられた。実際の禁固は「素行改善」などを理由に判決より短い２３日間だった。「（収監は）自分にとって何が大切か、自分がどんな人物かを見つめ直す機会になり、人生に対する見方が変わった。以前より強くなったと思う」と話した。
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