ブラジルのサンパウロで17日発生した同国TAM航空の旅客機(エアバス320型)の炎上事故で、AP通信は18日朝までに90人の遺体が収容されたと報じた。旅客機が激突した建物の中にいた人など少なくとも15人も巻き添えになった。生存が絶望視されている乗員・乗客約180人の中には日系人も含まれている。
着陸に失敗して滑走路をオーバーランした同機は、一般道路を突っ切って建物に激突。車を運転していた人も犠牲になった模様だ。死者数は200人に達する恐れがある。
TAM航空が発表した搭乗者名簿には日系人とみられる乗客名が少なくとも7人含まれている。在サンパウロ日本総領事館によると、日本人が搭乗していたという情報はない。
サンパウロには世界最大の日系人社会がある。乗客名簿には父方の姓しか記載されておらず、さらに多くの日系人が事故に巻き込まれている可能性がある。サンパウロでは18日からパンアメリカン日系人大会と海外日系人大会の合同大会が始まり、事故は世界から集まった日系人にも大きな衝撃を与えそうだ。
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