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ハニカミ王子、長時間会見に「聞いてないですよ！」とキレる！
１８歳以下の日本一を決めるゴルフの「日本ジュニア選手権」（埼玉・霞ヶ関ＣＣ東＝６９８２ヤード・パー７１）で１６日、第２ラウンドも首位を守った石川遼（１５＝杉並学院高１年）が、記者会見後に、「聞いてないですよ！」と主催者の日本ゴルフ連盟（ＪＧＡ）に対し、不快感をあらわにした。日本一を目指す少年の心を踏みにじるような、あきれた思惑が会見に仕組まれていたのだ。
気温４０度の酷暑の中でプレーした石川は、「昨日より今日の方が疲れた感じがしている」と、湯上がりのように顔を上気させて会見に臨んだ。まさか１時間以上もそこに座り続けることになるとは思いもしないで。

時間がかかったのは、ＪＧＡが質疑の順番を通常とは逆の、新聞・雑誌→テレビで行ったためだ。テレビは本人が実際に話している映像が必要なため、同じ質問が２度繰り返される。
さらに、質疑が終了し、石川が席を立とうとしたところで、司会のＪＧＡ広報担当は、同大会の中学生の部に出場している古田幸希（１５＝三沢一中）がこのまま一緒に会見すると勝手にアナウンス。会見後には、あのハニカミ王子が「幸希が会見場に現れたので終わり、と思ったら２人で会見なんて。聞いてないですよ！」と顔をしかめることとなった。

それもそのはず。普段から仲が良く、漫才のような掛け合いで知られる２人。石川がくたびれていたこの日も、古田からは「これからは『お兄ちゃん』と呼びたい」という話が飛び出し、「ワイドショー的にはオイシイ」（テレビ関係者）という、タレントまがいのやりとりに応じざるを得なかったのだ。
不可解進行の狙いはここにあった。テレビ記者会から要請された“２ショット会見”をＪＧＡ側が喜々として了承。担当者は、日本一を目前にした本人の一途な思いなど顧みることなく、目を細めて見守っていたのだ。

そもそも今大会は、ＪＧＡが「選手の負担を軽減するため」と、『特別取材規定』まで設け、ワイドショー取材を排除していた「権威ある大会」のはずだったのに…。
体調を左右しかねない超ロング会見に、石川とその関係者は「なぜ日本一を決める試合で、最終日を前にした首位の選手がワイドショー的な会見に応じなければならないんだ」と憤った。
この怒りに、ＪＧＡ広報担当は、大会の権威を損ないかねないミスを認め、「ミスを認めるなら責任を取れ」と突きつけられると、２ショット会見を放映しないよう各局に働きかける“豪腕”で応えた。簡単に放映禁止を求めるぐらいだから、よほど無駄な会見だったということだろう。
ちなみに、石川が退席した後、古田の単独会見に残った記者は１０人未満。古田は「みんな出て行っちゃいましたね」と寂しそうにつぶやいてから、会見に応じた。
映像が流れなければ済むという話ではない。２人の王子様はご立腹だ。

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